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【HUNTER×HUNTER】pleats-プリーツ

第139章 139話



神字を刻み込んだステッカー、最初のオークション襲撃の際に利用したアイテムだ。
その余りをセメタリービルの裏口に貼っておいたので、今はこうして素早く戻ることができている。

思いつきでステッカーにしてみたけど、これは結構応用できそうだな…


「そんなにオーラを使う必要ある?」

「い…いや、これは単に私の練が下手なだけで…」

「それでそんな無駄遣いをしているのか、強引なやり方だな」


もう何度目になるのか…目の前で不必要な量のオーラを使い、クロロにまで呆れ気味に驚かれてしまった。

玄人の念使いに見られると、自分の未熟っぷりが余計に恥ずかしい…
「搬入口から中に入ろう」と案内してくれる彼の後ろを歩きながら、引きつって赤くなった顔を戻そうと頬をさすった。



会場へ侵入すると『携帯する他人の運命(ブラックボイス)』を発動しているシャルナークと舞台裏で遭遇
まさに今、黒服を司会者に仕立て上げようと操作している最中の様だ。


「シャルナークさん…!それっ、その人殺さないでください!」

「げ!」


私に気付くなり露骨に嫌な顔をしたシャルナークは、責める様にクロロを見る

「なんでこの子連れてきちゃったの…?
って言うかキミのせいで使えそうな人間全然居なくて、こいつ見つけるだけでも一苦労だったんだからな!操作だけなら死ぬことはないから邪魔するなよ!」

シャルナークを咎めようと一歩前に出ると、逆に私が叱られてしまった。

死なないなら、まあいいか…



「オレは先にアジトに戻る、終わったらそいつも連れてきてくれ」

「またオレにお守り押し付ける気?!」
「じゃあ何で連れてこさせたんですか?!」


お互い言い合いをしていたら、いつの間にかクロロは出ていこうと出口に立って背を向けている
私とシャルナークが同時に意見すると、彼は抑えるように笑いながら行ってしまった。


「なんか機嫌良さそうなのが更にムカつくな…」


シャルナークがボソっとそう呟くので、私も横で同意の頷きを返した。



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