【HUNTER×HUNTER】pleats-プリーツ
第137章 137話
ゴンside
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もう何度も繰り返しかけている2つの電話番号
ノブナガから逃れたオレ達は、その呼び出し音を聴きながら中心地を避けて自分たちの拠点へと向かっていた。
「もしもし」
「あ クラピカ!?よかった、ようやくつながった!」
何とか出てくれたクラピカだけれど、どうやら凄く忙しそうだ…
それでも、なんとしてでも伝えないと…!
「オレとキルア旅団に会った ─っていうか捕まっちゃったんだけど…」
簡潔にしようとして、少し突然すぎだかもしれない…
オレ達が旅団と関わっていることを知ると、クラピカは声色を変えて「旅団から手を引け」と叱るように言う。
キルアが電話口に代わっても取り合ってはくれなかった。
「名前とは会ったんだろ?」
「…!」
「会ったんだな。
その時、奴等の1人を殺そうとして名前に止められた…違うか?
あいつら仲間を殺されたと思って血眼で探してるよ、鎖野郎ってクラピカのことだろ?」
「……」
「…っ名前がまだ見つかってねーんだよ!連絡も取れなくなってもう2日経った…!会ったんなら知ってること全部話せよ!
お前がオレ達のこと仲間とも対等とも思えないなら、どんな手使ってでも協力してもらうぜ!!」
急に怒鳴り声を上げるキルアに少し驚いてしまった。
こんなキルアは初めてだ…
オレばっかりが名前のことを考えていて、後先考えずに振り回してしまったと思っていたけれど
当たり前だ…キルアだって凄く心配してるんだ…。
「クラピカ、あいつらの1人がオレ達の前で泣いたんだ。仲間を殺したやつを許さないって
オレ…それを見た時、無性にやるせなくて、許せなかった。
きっと名前も同じ気持ちだったんだと思う。だからオレ達も、旅団を止めたいんだ。
頼むよクラピカ。」
「こちらから、かけなおす」
そう言い残し、クラピカは通話を切った。