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【HUNTER×HUNTER】pleats-プリーツ

第16章 16話




「おわっ!名前じゃねーか!!なんだよ驚いたな、お前もこの塔降りきったのか」

「ヒソカさんのおかげでなんとか」

「わー!名前さん!なんだか久しぶりだねー!」

私とレオリオの会話が聞こえたのか、ゴン達もこちらに駆け寄ってくれた。

「お久しぶりゴンくん、クラピカさんとキルアくんも無事降りられて良かったです。」

「こうして5人そろってタワーを攻略出来たのも、ゴンのおかげだな。
俺たちさっきまで大変だったんだぜ?全く、あの土壇場でよく思いついたもんだよ。」

どう大変だったのか、知っているが故に私は思わずクスッと笑ってしまった

「『長く困難な道』の方から入って50分以内に壁をこわし『短く簡単な道』の方へ出る
たしかにこれなら5人で時間内に脱出出来る」

「対戦した試験官が素手で床や壁を壊したりしてたからさ
道具さえあれば、残り時間内に穴を空けることだって出来るかもって思っただけなんだけどね」

5人の無事な姿を見てやっと緊張がほぐれたのか、私はくすくすと笑い始めてしまった。
「ちゃんと壁は乗り越えられたみたいで良かった、みなさん泥だらけですよ」

その全身泥まみれの格好も面白いからなんだけど、なによりこうしてまた会えた事がうれしかった。

「そう、あと・・・頂上で別れ際に名前さんが言ってくれたあの言葉・・。」

「・・??」

泥だらけと言われ、5人がお互いの格好を見て笑い合っている中、ゴンが急に真面目な目で私を見据えて言った。

「オレなら壁を壊せるって・・言ってくれたよね。あの言葉に勇気づけられて思いつきを行動に移せたんだ。
残り時間中に壁を壊せる保証はないし、オレだけじゃなく皆の合格まで掛かった決断だったから
正直行動する勇気がなかったんだ・・。でも名前さんの言葉が背中を押してくれたんだよ。ありがとう」

「ううん・・、そんなことない・・私は何もしてあげれてないよ。
私の言葉がなくっても、ゴンくんならきっとできたから」

そう・・私は何もしていない。

「タイムアップーー!!第3次試験 通過人数25名!!」

「とにかく名前さんのおかげって事だよ!さっ、いこ!」

こうして私はどうにか、三次試験もうまく乗切る事ができた。

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