【HUNTER×HUNTER】pleats-プリーツ
第17章 17話
三次試験会場を後にした私は、船に乗り込み
沖の先に見える第四次試験会場のゼビル島へと向かっていた。
「そういえば名前さん、髪の毛どうしたの?左半分だけ短かくなっちゃってるけど・・」
「ん? ・・あートリックタワーでちょっとね、半分だけぱっつんとなんて変だよね
右半分も切っちゃおうかな・・。」
ヒソカさんとトガリが刺し違えた時のものだ。
トガリのナイフは私の右腕を、ヒソカさんのトランプは私の左サイドの髪を切り落とした
気にしている暇がなかったので、ゴンに言われて改めて気付かされたのだが・・。
特に伸ばしてた事に意味なんてなかったけど、それなりにショックかな・・
「もったいないね・・綺麗な髪だったのに。」
悲しげに眉を寄せそう言ってくれるゴン
その表情を見てしまっては、私も落ち込んでなどいられなかった。
「ゴンくんにそんな顔されると、私も落ち込んじゃうよ。
気にしてないから大丈夫!また伸びるしね」
そうだ、生きていれば髪の毛なんてまたいつか伸びる・・
「そうだね、短くてもきっと似合うよ!」
「ありがとう」
生きて君たちの定めを少しでも良い方へ導く事ができたらと私は思うよ。
「ところでゴンくん、もうすぐ四次試験だね、前の試験が終わってからすぐだけど、大丈夫?」
「大丈夫!怪我とかないし、沢山走っただけだから」
「そっか、・・あの・・これ、もってってくれないかな・・。」
「・・え?」
そう言って私が渡したのは元の世界から持ってきてたあめ玉数個とミネラルウォーター
それと数日前に飛行船から貰ってきた物だから少し古いけど、菓子パン
ゴンは6日目まで1人で行動する事になるし、その間ゲレタにやられた毒のせいで動けなくなる。
木の根を無理矢理食いちぎって吐くような生活はして欲しくないし、食べる物があれば身体の回復も助けるだろう。
恐らく次にゴンに会えるのは6日後・・、この無人島で私にできる事はこのくらいしかない。
「だめだよ!オレだけこんなの受け取れない、みんなだってお腹空いてるだろうし、名前さんのなんだから
名前さんが大切に食べた方が」
「お願い受け取って、君にしてあげれる事はこのくらいしかなくて悔しいぐらいなの・・
それすら断られたら私・・。」