【HUNTER×HUNTER】pleats-プリーツ
第136章 136話
「このコ達、名前ってコと相当親しい様ね。ハンター試験で出会ってから、半年以上ずっと行動を共にしていたわ」
「ほォー…それじゃあお前ら、あの女を助けに来て逆に捕まっちまったってワケか、情けねェな~」
嘲笑するようなノブナガをしり目に「それだけ?」と歩み寄って来るマチ…
マチの事だから、きっと彼女に対して何か感じていたのだろう。
「それと...このコの記憶からして、彼女...名前が違う世界から来たという話は本当みたい…。」
私がそう告げると、場の空気がシンと静まった。
「...まさか、過去と未来を知ってるって話も?」
「ええ、彼女はその知り得ている情報から、できる限り人命を救おうと行動していたわ
このコ達にも、私達を追わないように忠告していたようね…」
シャルナークは未だ懐疑的な様だ。
記憶の中でゴンと呼ばれていた子供を見ると、急に大人しくなり辛そうな顔をして地面を見つめている。
忠告を無視してこうなってしまった事に負い目を感じているのかしら…
「…なるほどな、ようやく合点がいった。」
各々が飲み込みづらい事実を前に考え込んでいると、フランクリンが独り言のように呟いた。
「一昨日の計画に参加してたやつなら分かると思うが…
あの女…、ウボォーを庇ってる様に見えなかったか?」
フランクリンの言葉に、シャルナークとマチがハッと顔を上げる
私を含めた他のメンバーは、想像さえしていなかった側面からの意見に面を食らっている様だった。
てっきり助けたい相手というのは、私達に襲われる側の人間かと思っていたけれど…
「特に荒野に着いてからだ。常にウボォーを気にかけていて、バズーカを食らった時なんて取り乱してたろ…
もしかして、助けたいのはウボォーだったんじゃないか?」
「フッ…っくっくっく…あの筋肉ゴリラが年端も行かねェ女に守られてたって言うのか?傑作だな、どうしたらそんな発想になるんだよ。」
ノブナガは半笑いで呆れたようにため息を吐くが、反してシャルナークとマチは神妙な面持ちで考え込んでいる。