【HUNTER×HUNTER】pleats-プリーツ
第136章 136話
パクノダside
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私の念能力は、触れた対象に残された記憶を見ることができる。
こと人間に対しては、キーワードや質問から浮かび上がった関連性のある記憶を掬い取るのだけれど…
「名前に何したんだ!!」
そのため、鎖野郎の記憶について探っていたこのコ達から彼女の情報を得る事は無かった。
「そういえばあの人どうなったの?」
「実はオレも忙しくて忘れてた。ヒソカが見てたはずだけど…」
シズクとシャルナークの気の抜けた会話がヒソカにパスされる
ヒソカの話では、彼女は目が覚めたあと何処かに行ってしまったとのこと
「そういう事はちゃんと報告しろよ」
「キミも他のメンバーも忘れてたんだろ?いいじゃないか」
こいつのこういういい加減な所が信用ならないのよね…
とは言え、私達もウボォーの件があってか完全に抜け落ちていた。
仮に覚えていたとしても特別対処することなどないのだけれど…
強いて言うなら、もう出会う事のないようにアジトの場所を変えるくらいでしょう。
「という事で、残念ながらオレ達も居場所は知らない。」
「じゃあ名前に何があったのか、詳しく話してよ」
当然黒髪の子供はそんな事で納得するはずもなく、変わらずシャルナークを睨みつけている
フェイタンの方も、眉間に寄ったシワの深さから見るにそろそろ限界の様ね…。
「話すのは先ずあんた達からよ、あのコについて…知っている事を教えなさい。」
「ゴン!」
私は静かに歩み寄り、黒髪の子供の肩に触れた。
銀髪の方は私の能力に気が付いている様で、焦ったように止めに入って来たけれど…もう遅い
「…!?」
「パク…?」
「ちょっと、何これ…」
触れたと同時に流れ込んでくる彼女に関する記憶
あまりに信じがたいその内容に、私は動揺を隠せずにいた。
心配するようなマチの声かけにも反応する余裕が無い。
「ゴン!こいつ頭ん中を覗いてるんだ!」
「!」
触れていた手を払いのけられたけれど、十分…
彼女について、殆どの事を知る事ができてしまった。
ただ、この内容をどう伝えればいいか…