【HUNTER×HUNTER】pleats-プリーツ
第135章 135話
キルアside
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お互いに捕えられた状態でゴンと目線を交わす。
すぐに殺されないって事はオレ達を生かしておく理由があるからだ。
まだ大丈夫、連れていかれる場所に名前も居るかもしれない…。
夕立の風が強くなってきたのを感じながら、オレ達は車へと乗せられた。
長身の女とジャージの男に挟まれ、後部座席に座らされる
オレの肩には女の左腕が掛けられていて、ジャージの男はゴンの隣に座った。
「こっちのガキには聞いたのか?」
「ええ、知ってる事は何もなかったわ」
「ッチ、なんだよハズレか」
ジャージの男は車のドアに肘をつき、つまらなさそうに窓の外へ顔を向ける
こいつらがここまで躍起になって探している鎖の念使いってのは一体何をしたんだ…?
「あんたはどお?鎖を使う念能力者、心当たりない?」
「ないよ、何度も同じこと聞いて意味あんの?」
「この状況で随分と挑発的ね…まあいいわ、その調子で大人しくしてなさい」
窓の外を見ると、瓦礫だらけの廃墟が見える
やがてアスファルトもない道を揺られながら進むと、オレ達は大きな廃屋へと通された。
「アジトへようこそ」
物理的な空気の悪さとは違う、明らかにヒリついた嫌な雰囲気がそこにはあった。
アジトで待ち受けていたクモのメンバーは、各自適当な瓦礫に腰かけてオレ達を見下ろしている…
全員手練れだ、とてもじゃないが敵う相手じゃない
「あっ」
そんな中、ヒソカを見つけたゴンが馬鹿正直に反応を示した。
その場しのぎで上手くごまかせたから良かったものの…
そこからの流れで、ゴンは腕相撲をさせられる事になってしまう
一方的に攻められ何度も机に叩きつけられたゴンの手からは、既に血が滲み始めていた。