【HUNTER×HUNTER】pleats-プリーツ
第134章 134話
廊下から部屋の入口に差し掛かると、黒髪の子供と目が合う
「!!」
尾行がバレた事が分かり、踵を返して逃げようとする子供の前に立ちはだかった。
子供はすぐさま逃れようと窓の方を見るけれど、そこには既にマチが到着していて私と挟み撃ちになっている
「ボウヤ、鎖野郎って知ってる?」
「・・・え?」
「鎖を使う念能力者のことよ、アタシ達探してるの
あんた、そいつに頼まれてアタシ達のこと尾けてたんでしょ?」
「知らないよ、オレ達は自分の意思でお前達を追ってたんだ」
「………どう? 」
「……そォねェ」
返事からしてシロっぽいけれど、まだ何か悪足掻きをしようとしている顔ね
このコ達も一端の念使い、私達との力量の差を感じているはず。
嘘を吐けばどうなるか、想像に難くないでしょう
それでも…
「とぼけてんなら大した嘘つきだわ、調べようか?」
私を欺く事はできないわ
20240110