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【HUNTER×HUNTER】pleats-プリーツ

第133章 133話


⚠注意⚠この話の中には原作No.395以降の内容を前提とした会話が含まれます。ご注意ください。

ウボォーside
~~~


オレの目的

オレが生きている意味

自分がちっぽけで無力だという現実を突きつけられたあの日

外の世界を何も知らないと知ったあの日

クソ弱ぇ自分と決別したあの日



「サラサ…」



懐かしい気持ちを胸に、穏やかに目が覚めた。

暖かい温もりと、重圧を感じる左手に目線を向けると、そこには名前が椅子に座ったまま眠ってる

小さな寝息に合わせてうずくまった背中が動いていた...。



そうか...オレは助かっちまったんだな

一時は引き際と決め込んじまったもんだから、今更生きながらえた事を素直に喜べそうにはない。
それでも…こいつが必死にオレを助けようとする姿は忘れられねえんだろうな…

こりゃあ 一生引きずりそうだ…。


不思議と口の片端が上がる

自分でもコレがどんな感情なのか説明できたもんじゃないが
ただ、目の前の小さな女が静かに眠れるようにしてやりたいと思った。


「…ごめんなさい」

傍にあった毛布を右腕で繰り寄せて、背中にかけてやる
すると、身じろぎをした名前がうわ言を言い始めた。

「ダルツ...ネさん…、ごめんな…さい…」

目の端から涙を流し呼ぶ名前は、恐らくオレ達が殺した奴等なのだろう…

オレだけじゃねえ…まさかこいつ、黒服の連中も含めて全員助ける気でいたのか


「一体、なんでなんだ…?

お前はどうしてそんなになってまで…」


オレは眉をひそめて名前の涙を指で拭った。





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