• テキストサイズ

【HUNTER×HUNTER】pleats-プリーツ

第130章 130話




短い間、一緒に時間を過ごした相手とはいえ、やっぱり人を対象にして転送するのは難しい。
ただ、その時の私は一種のトランス状態の様なものに陥っていて、マラソン大会の後半に感じる様な集中力があった。


ドスッ

例外なく転送に時間がかかり、暫く意識の水底を潜水していると
突然、頭の上で刃が肉に突き刺さる音が聞こえた。

連なる鎖の先を辿ると、そこには目を吊り上げ恐ろしい顔をしたクラピカ…
彼は私に気が付くと一瞬目を見開いたのち、眉をひそめ顔を歪めた。


「来ると思っていた…」
ゆっくりと瞳を閉じて、自分を落ち着けるように静かに呟く

状況は大詰め、ウボォーさんは既に鎖で捉えられ
たった今、ジャッジメントチェーンが心臓に絡みついた所のようだ

間に合って良かったと思うのと同時に、こんなタイミングに成るなんて…、と

運命さえ感じていた。


20231120
/ 450ページ  
スマホ、携帯も対応しています
当サイトの夢小説は、お手元のスマートフォンや携帯電話でも読むことが可能です。
アドレスはそのまま

http://dream-novel.jp

スマホ、携帯も対応しています!QRコード

©dream-novel.jp