【HUNTER×HUNTER】pleats-プリーツ
第15章 15話
「・・・お見通しだねぇ」
「それならこの話しを聞いて損は無いと思います・・
今から数年後に、人類を脅かす規模の生物が繁殖します。
人の言葉を話し、元は人間ですがその身体能力や念の力は人間の数倍数十倍にも及ぶものです。
その討伐で何人もの念能力者やハンターが駆り出され、多くの人間が犠牲になります。
恐らく戦闘で彼らを没する事のできる人間は居ないでしょう・・・。」
「そのピンチに役立てつつ、ボクの願望を叶え、今回のハンター試験では事なきを得ようと・・なるほど。」
「お話が早いですね」
私の割には上手く説明ができなのではないかと思う・・・、この事だってヒソカさんはキメラアントと戦いたがっていたし悪い話じゃ・・
「答えはグレー、YESでもNOでもない・・・。そんな先の未来の約束なんてできないよ。ボクはボクがその時したい事をする。」
そ・・・そうきたか
「ど、どうしてですか!いや、ヒソカさんらしいと言えばらしいですけど・・
でも!それじゃあ困ります!あんなにキメラアントと戦いたがってたじゃないですかー・・!」
「ふーん、キメラアントって言うんだ」
「あ・・」
「キミってあんまり利口に振舞わない方がいいよ、らしくないし」
・・・ぐぬぬ
「今の事は聞かなかった事にしてください・・」
「どーしようかな・・」
私とヒソカさんの話はしだいに逸れていき、とうとう一方的な言い争いになりはじめたころ
ガコンと壁の扉が開き、私達しか居なかった広間に次の合格者と思われる人影が現れた。
「・・・カタカタカタカタ」
「遅かったじゃないか、イルミ」