【HUNTER×HUNTER】pleats-プリーツ
第127章 127話
クラピカside
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オークション会場での事件発生後
すぐにチームはマフィアの後を追いかけ、我々は戦線の少し後方で車を停めた。
降りてすぐに、凄まじい爆発音がこちらまで届く
即座に双眼鏡を取り出して、音の方向を確認すると…
目を疑うようなその光景に、オレは思わず動揺を露にしてしまった…。
「名前!?」
なぜ…!何故君がここにっ…!!
全身から血の気が引いていく感覚に襲われる
あまりの衝撃に自分の立場を忘れ、齧り付くように目を凝らした。
もう一人…傍にいる男は何者なんだ…、奴が実行犯なのか…?
だが彼女が止めている様子はない、大柄の男の傍で何か話している…
「クラピカ!」
なんだ、一体どうなってるんだ…!
「クラピカ?!」
「!」
冷静さを欠き、呼びかけるセンリツの声に気が付かなかった。
ハッとして双眼鏡から目を離すと、オレを睨みつけるダルツォルネと目が合い我に返る
「…っ恐らく…、実行犯と思われる男が居る…。
攻撃の様子はまだ確認できていないが、明らかに車の数とその場にいる人間の数が合わない。
死体も見当たらないので、先に着いた連中は会場から居なくなった客と同じ手段で消されたと判断していいだろう…。」
戸惑いを隠せない状態での報告にダルツォルネは納得するはずもなく、奪う様にオレから双眼鏡を取り上げた。
心音だけでなく顔色が悪い事を心配してか、センリツが小声で話しかけてくる
「誰か、知っている人が居たの…?」
「…。」
その言葉に何も答えられず強く目を閉じると、センリツはそれ以上何も聞いては来なかった。
「お…おい、なんだあの女は…次々とコミュニティーの連中を消してるぞ!」
「!?」
双眼鏡を眺めていたダルツォルネが声を上げる
その言葉を聞いてオレは彼から双眼鏡を奪い返した。
「…っ!?」