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【HUNTER×HUNTER】pleats-プリーツ

第126章 126話




ヂュギィン
ギィン

「つっ、て~~~~、ライフルか?」


半数は黒服を転送しただろうか、私はウボォーさんの声に振り向いて彼の見ている方角を確認する

やば!遠巻きから狙ってくるスナイパーに石を投げて殺すシーンだ…!
「待ってください…!あの崖ですか?!」

慌てて近くに寄り石を拾う手を止めると、彼は楽しそうに口の端を上げた。


「ああ、あそこの崖だ。オレとお前どっちが早いか勝負しようぜ」

「!?」


そう言って再び石を拾おうと屈むウボォーさん
私は反射的に身体を動かし、すぐさま狙撃手の居る崖まで移動した。

完全に遊ばれている、ゾッとする暇もない



「なっ!?」

突然私が現れた事で、目の前の男がたじろいだ。
すぐ隣にもう一人いる…

ドゴッ!!


触れようと肩に手を伸ばしたところで、私の身体にウボォーさんが投げた石が当たり
オート能力で回避したことで軌道が逸れ、地面が弾けた。

「!?」

それに驚き頭を抱え、受け身の体制を取る目の前の男をタッチして転送
もう一人の男へ石が投げられるまでの刹那の間、立ちはだかる角度で近づき2人目も何とか転送する事ができた…。

転送の瞬間、また私に石がぶつかる
間に合わなかったら、もし転送する順番が逆だったら…確実に殺されていた。


当たったのが私で良かった…


「…っう」

一息、少し多く空気を吸い込んで意識的に呼吸をすると、グラと地面が揺れたような感覚がしてよろける
目視した場所とはいえ暗くて距離もあった為、能力を使うには少し難易度が高かったのかもしれない
また無駄な量のオーラを練って消費してしまった…。


群青の念のオーラ量は、私にも把握しきれていない
無限に近く湧き続けるそのオーラを消費する為に、身体は悲鳴を上げている様だった。


一度に大量の生命エネルギーを使うと、使う側の身体がもたないんだ…

酷く頭が痛い…




ドン



「!!」

意識が飛びそうになって、時間の感覚を失っていた時
遠くで聞こえた爆発音でハッと目を開く

この音って…!

ウボォーさんの居たところから煙が上がっていた。




「ウボォーさん!!」



20231102
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