【HUNTER×HUNTER】pleats-プリーツ
第126章 126話
全員がノブナガの次の言葉を待つ中、シズクが「こんじょう?」と腑に落ちない単語を繰り返した。
「ああ、オークションが始まる前、この女が座席に何か細工をしていたのを見た。
手のひらサイズのステッカーみたいなモンを座席の裏側に張って回ってたぜ、恐らくそれが座ってた人間を何処かへ転送する為の起爆剤だな
問題のデケェ念ってのは、座ってなかった警備員や下っ端の連中、運営スタッフなんかを転送させる為に、空間全体をオーラで覆って力業で能力を使ったんだろうよ…オレが根性って言ったのはそこだ。
ふつー思ってもやらねーだろ、そんなことしたら身体への負担がデカすぎて死ぬ程しんどいぞ…実際へばってるしよ。」
「そういう事か…」
オレ以外の奴も、全員信じられないと言うような表情で女に目線を向ける。
まあ強化系であるオレの必殺技より何十倍もデカいオーラだ、そりゃあそんな顔にもなるだろうよ…
ノブナガの説明に対して誰も異議を唱えない所を見るに、こりゃあこの女の仕業で確定だな
各々思う所があるんだろう
暫く誰も口を開かずに考え込んでいると、目的地に到着し気球がしぼんでいく
オレ達がバスケットから降りると、目の前には黒服の群れがわんさか集まって来ていた。
腕が鳴るぜ…
「わーーーあ、団体さんのお着きだ」
「あれは掃除しなくてもいいんだよね」
「別にいいね」
「オレがやって来らぁ、お前ら手ェ出すなよ」