【HUNTER×HUNTER】pleats-プリーツ
第125章 125話
「おい、そいつ連れてくのか?」
「今は一先ず脱出だ!空に出てから団長に連絡して指示を仰ぐ」
フランクリンは戸惑っている様な印象だ、ウボォーから団長の指示を仰ごうと言われて納得している
シズクは我関せず、ノブナガはウボォーと一緒になって連れて行く気満々…
シャルナークは次の手筈に取り掛かっていた。
「ワタシその女連れて行くの反対ね、そこまでする義理ないよ」
難色を示したのはやはりフェイタンか…
「そんな事言ったってオメー、こいつの情報本物だったじゃねーか」
「関係ないね、お宝の在りかも手当たり次第に連中を攫って吐かせれば辿り着く」
「そんな時間ねェだろ、なんだ…この女にビビってんのか?少しは冷静になれよ」
ピシ…
ノブナガが説得したところまでは良かったけど、ウボォーは一言余計なんだよ…
気球を膨らませるバーナーの音が鳴り響く中、亀裂が入ったように殺気が走った。
「ちょっと皆!少しは手伝ってよ!今モメてる場合じゃないだろ?!」
シャルナークにそう言われると、他の団員は渋々作業に移る
フェイタンとウボォーは変わらず睨み合ったまま…
アタシも横目で気にかけてはいるけれど、まあウボォー相手ならフェイタンも下手に手は出さないだろう…
「ウボォー、フェイタンの言ってる事も間違ってないよ。煽るような言い方はやめな」
「そうだよ、切れるの禁止だからね」
アタシもシズクも、どちらかと言えばフェイタンに向けた言葉だ
殺しも計画も潰されて、鬱憤が溜まっているんだろうけど…そういう所が子供っぽいんだよ…