【HUNTER×HUNTER】pleats-プリーツ
第125章 125話
マチside
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今の今まで忘れていた…
さっきのオーラ、闘技場で見たものと同じだ。
あの時のあんなオーラ…どうして今まで忘れてたんだ…
経験したことのない量のオーラを目の当たりにし、あまりの事態に肩で息をする
震える足を叩いて一番強く気配を感じた方に向かうと、舞台袖で意識のないあの女が倒れていた。
じゃあ…さっきのは本当にこいつが…?
確かめる様に近づいて抱きかかえると、漏れ出ているオーラは紛れもなく同じだ…。
とにかく、他のヤツにも報告しないと…と考え、舞台へと女を運ぶ
バッ!
瞬間、襲い掛かるフェイタンに気が付いて
「ちょっと待ちな!」
アタシは咄嗟に避けてしまった。
「マチ…どういうつもりか」
様子を見るからに、フェイタンはブチギレる寸前の様だ
額には青筋が立って、殺気を隠そうとさえしていない。
「金庫の中身が本当に空になってたんだよ!こいつが居ないと競売品が何処に行ったか解らなくなる…!」
どうしてアタシがこんな必死に…
フェイタンの言う通り、始末するなら今がチャンスだ、それは解ってる…
でも…ここでこいつを殺すのはマズい…!
どうしてか説明できないけど、絶対に死なせるわけにはいかない…!!
「…お宝が無いって、本当だったんだね」
数秒、フェイタンと睨み合っていると、シズクが悲しそうにそう呟いた。
「すげえ事になってきたな」
フランクリンはもはやどこか他人事だ
こいつに興味がない2人には助けを求められそうにない…。
「おい!オメーらもたもたするな!行くぞ!!」
そんな時、ノブナガが現れ収拾をつけにきた。
一先ず膠着状態のアタシ達は、そのまま脱出用の気球へと向かう…
途中、合流したウボォーが目を輝かせ「そいつがやったんだろ!?」と迫ってきたもんだから
アタシは困惑しながらも頷き、ウボォーに女を任せることにした。
これでフェイタンへの警戒に集中できる。