【HUNTER×HUNTER】pleats-プリーツ
第123章 123話
「名前!」
元気な声に振り向く
「ゴン!!」
私のすぐ後ろにはゴンとキルアとレオリオの3人が驚いたように足を止めていた。
雑踏の中、ゴンと私は思わずハイテンションでハグをする。
「あれから連絡なかったから心配したよ!」
「ごめんね!携帯が使えなくて」
「名前ちゃんオレも~」と言いながら寄ってくるレオリオにも軽く挨拶のハグ
めちゃくちゃ良い匂いがして、ビックリした。
「キルアも!」と腕を広げると、キルアはこういうのに慣れていないらしく、少し照れて拒否られてしまう
シティーボーイを気取ってる割には、こういう可愛い一面があるのもキルアの魅力…という事にしておいてあげよう。
「携帯壊れちゃったの?あと少し早かったらオレ達と一緒に買えたのにな」
「いいのいいの!一時的に使えないだけだから」
お昼をどこで食べるか相談しながら4人並んで歩く、この気の置けない雰囲気が久しぶりだ…
私は賑やかに話す3人を眺めて、束の間の幸せを噛みしめていた。
…
そしてランチをしながらの近況報告会
レオリオと念の話になって、少しだけ私の能力を披露すると大げさに感心されて恥ずかしかった。
「だからさっき突然現れたのか!念ってのは夢みたいな能力にもできるんだな~」
「まあ名前の場合は特別だけどな」
「レオリオも纏以外をマスターすれば凄い能力が使えるよ」
そんな3人の会話を聞いているうちに、時計を見るともう14時半…
「3人ともごめんね!私そろそろ戻らないと…」
「ん?名前ちゃんはこの後何かあるのか?」
「オレらには言えねーんだとよ…」
私がカバンを持って席を立つと、キルアは不貞腐れた様に言う
「それは…、でも暫くはゴン達に危険は無いって事だよ」
「…それって、名前は危険がある所に行くってこと?」
急に真っすぐ目を見られて真面目なトーンでそう言われると、逃げる様に去ろうとした足が止まってしまった。