【HUNTER×HUNTER】pleats-プリーツ
第123章 123話
支度を整え、大人しく小部屋で待機していたら、いつの間にかもうすぐお昼だ…
そろそろゴン達がレオリオと再会している頃だろう、できれば私も会いたいな
会えたら少しは元気出るかも…
「ヒソカさん、シャルナークさんの連絡先わかりますか?」
「一応、番号なら」
あれっきり連絡も知らせも一切無く、私はヒソカと共に放置されているとしか思えなかった。
不安なので携帯を借りて電話をかけてみる…できれば私の携帯も返して欲しい
「お疲れ様。そっちはどう?」
「あっ!お疲れ様です。名前です!」
「あーはい、どうしたの?」
「今日アジトには戻って来ないんですか?」
「いや、夕方戻るよ。…携帯返してほしいんでしょ」
「え!?…いやそれもそうなんですけど、」
「オークション会場まで車に乗せて行って欲しいんでしょ」
「ええ?!な…なんで、…そうです…。」
私が言いたいことは全部お見通しだったシャルナーク
驚きのあまり言葉に詰まっていると「夕方まで大人しくしてて」と言われ通話が切れてしまう…
それなら15時くらいまでここに居なくてもバレないかな…。
思い立った私は、アジトを抜け出すことにした。
ヒソカはそもそも興味がなさそうだった為、二つ返事でそれを了承
「見張りって言っても、実際キミを拘束しておくことはできないしね。でも…退屈になるな…」
ソファーに指輪を残し、私がカバンを持って立ち上がると、ヒソカはそう言ってつまらなさそうにトランプタワーを組み始めた。
「できるだけ早く戻りますね!お土産も買ってきます!」
すっかり元気になった私に「前から思ってたけど、キミ立ち直り早いよね」と言うヒソカ
その言葉を聞きながらゴンの持っている指輪を念じて能力を発動した。