【HUNTER×HUNTER】pleats-プリーツ
第14章 14話
「・・キミは本当に解らないなぁ・・
てっきりゴン達と行くのかと思ったよ。キミ達随分と仲良しみたいだったから」
「そんな事ないですよ、ヒソカさんがレオリオさんと同じ所に私を安置したから成り行きでです。
実は思惑通りなんじゃないですか?」
トリックタワー内の薄暗い廊下を歩きながら、私はヒソカさんと雑談をしていた
鞄を握りしめ、キョロキョロと周りを見回しながら歩き脅えきっている私は
おざなりな返事を返すので精一杯だ。
コツコツと二人の足音が響くだけの埃っぽい塔内は、私の恐怖心を煽るのには十分すぎる・・
ヒソカさんはその様子を見てなのか小さく「クククッ」っと笑った。
「ヒソカさんっていじわるですよね・・、性格悪いです」あと変態
「そうかなぁ、キミの顔が面白いだけじゃない?」
くっ・・・このやろ・・・
憎まれ口を叩かれても言い返せる訳がなく
私はヒソカさんを睨みつけ、更に力強く鞄を握りしめる事しかできなかった。
・・・
「いるねぇ・・この先に・・」
「!?」
そんな他愛も無い話しをしていると、ヒソカさんが急に通路の途中に立ち止まった。
「キミはここにいて、終わったら呼ぶからさ」
「や、でも・・」
「怪我したいなら別だけど・・」
「・・・解りました。」
そしてヒソカさんは頷くと跳ね開きの扉の向こうへ行ってしまった・・
ここって・・・もしかして
トリックタワーで、ヒソカさん・・は
!!
そうだ!!四刀流の・・!!
「ヒソカさん!!」
私はすぐヒソカさんの入った部屋に飛び込んだ。
そこには思っていたとおり
ちょうど四刀流の男とヒソカさんが見合っていて、男は既にあの大きなナイフを構えている。
「・・・なにしにきたの?」
「なんだその女は!!ヒソカ貴様・・、ハンッ・・なるほど、ならばそいつから殺してやる!!」
え!?