【HUNTER×HUNTER】pleats-プリーツ
第111章 111話《ヨークシン編》
「久しぶり、相変わらずボクを驚かせるのが上手だね」
「すみません!ごめんなさい!!そんなつもりじゃなくて!!!」
バッチリ整えたヘアスタイルもメイクも制服もぐちゃぐちゃだけれど
もう本当にそれどころじゃない
咄嗟に目をそらしたら局部を見そうになったので、慌てて自分の手で顔を覆った。
「シャワー中に女の子から乱入してきておいて…そんなつもりじゃない…?ならどういうつもりなんだい…?」
止まらないシャワーを浴びながら、ヒソカが背中に手を回してくる感触がする…
顔を押さえているせいで何も見えない、何が起こってる!?
「え!? え!?そんな、私はただ会いに来ただけでっ…!!」
そのまま強く腰を抱き寄せられて、ピッタリと身体が密着した。
そうなるともう、私は声を出すこともできなくなり「ハッ…ヒュッ」と肩で浅く息をしてガチガチに固まってしまって…
「ボクも…、逢いたかった…」
耳元でそう囁かれ、腰から耳までがぞわぞわと浮き上がるように逆立った
「ぃ…ひっ…、ひぅ…、うっ…うっ…」
「なんちゃって…、あれ…?泣いてる? …おっと」
あまりの恥ずかしさと状況に、私は耐えきれなくなって腰を抜かした。
力が抜ける私をヒソカは支えて床に座らせる。
「もしかして…、また泣かせちゃった? それとも泣くほど会いたかったの?」
からかわれながらも、私はひたすら下を向いて息を整える事しかできない…
するとヒソカは自分の身体を流し、私に付いた泡も綺麗に流してくれた。
更にバスローブを羽織ると、タオルをもって来てくれる…
「オシャレして会いに来てくれたんだね、でも…びしょ濡れで泣いているキミも魅力的だ」
そう言われながら、私は拭いてくれる腕に大人しく収まった。