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【HUNTER×HUNTER】pleats-プリーツ

第110章 110話




数日が経ち

私が忙しくしている間に、ゴン達はくじら島を出る日取りを決めたらしい。



「あっという間だった~」

半泣きで駄々をこねる様に嘆くと、ゴンはまあまあと肩を叩いてくれている

私にとってはしばらく味わえない夢のような暮らし…
これ以上ないくらい楽しくて幸せな時間もこれで終わりか…。


「本当に寂しくなるわね…。やだ…。また泣いちゃいそうだわ…」

ぎゅっとミトさんの手を握って、お世話になった事に感謝すると
お互いに涙がぽろぽろと零れ、我慢していたのがおかしくて泣きながら笑い合った。



「私は、あなた達がいつでも帰ってこられるように、ここに居るからね
キルアくんも、名前ちゃんも…ゴンと出会ってくれて、本当にありがとう。 」



そう言われて後ろにいるキルアは急に静かになる…

あえて振り向きはしないけれど、私も同じ気持ちだ。






まだ朝焼けのくじら島に、眩しく日差しが差し込み
空気が明るい青と、淡いオレンジに包まれる…
薄っすらとした朝もやが光に照らされて幻想的だった。


この美しい景色ともしばらくお別れ…



丘を下って私たちが見えなくなるまで、ミトさんとおば様はずっと見送ってくれていた







こうして…私の高校三年生の夏休みは、くじら島でのホームステイで終わりを告げたのだった。




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