【HUNTER×HUNTER】pleats-プリーツ
第110章 110話
「それでオレ達、できるだけ自分たちの力で頑張りたいなって…
オークションまでまだ時間もあるし…」
ゴンのその発言に、思わず飲もうとしていたお茶を溢す
「ちょっとま…!なんで?!200億以上用意しても無理だよ!?」
大海原のど真ん中では、さざ波がうるさくてつい大きな声がでてしまう
私は乗ってみたいからという理由で、飛行船がある街までの船にゴン達と同乗していた。
甲板の上で海風に当たりながら、何気なく「この後どうするの?」なんて些細な会話をしていたらこれだ
「うん…でも大きな街だし、何か方法があるかも」
「なんといってもデカいカジノがいくつもあるからな~、オレ達の元金だったら一攫千金も夢じゃないだろ!」
ああ…ダメだこりゃ…
金策なんてしなくて済んだだろうと、すっかり安心していた。
キルアはこういう性格だし、ゴンは私より世間知らず。
お金が無くなる分にはいいんだけど…このままだとマフィアの条件競売に巻き込まれてしまう。
下手に止めても反発するかな~…
「あのさ、お金を稼ごうとするのはいいんだけど…危ない事はしないって約束してくれる…?」
「危ない事ってどんな?!」
ある程度考えて、言葉を選んで伝えてみたけれど…危ない事大好きなお歳頃には逆効果なんだった…。
より一層やる気を増して、興味津々に食いついてくる2人を前に
私は半ば諦め気味…。
「もういいよ…レオリオに忠告しておくね…。」
ここはレオリオに期待する事にする
後は頼んだ…。
それから、ゴン達は原作の通り悪い大人に騙されたり…ケンカしたり…カジノで大金をスったりと…
高い勉強代を払い社会経験を積んだのだった…。
もう…そこは好きにしてもらって結構です…。
20230925