【HUNTER×HUNTER】pleats-プリーツ
第110章 110話
…
「お前何やってんだ…? 」
お昼を食べた後、動くのもかったるくなり
ゴンの家のバルコニーにある椅子にだらしなく横たわっていると、視界の端から横向きのキルアが現れた。
横になってるのは私の方なんだけど…
唸りながら起き上がり、少し詰めるとそこにキルアが座る。
「ちょっとヨークシンに向けての準備がねー…」
誰かしらに何らかのお金を振り込んだ事を知っているキルアは、私の企みを嗅ぎつけてきた。
当たり障りのない返事をすると「他にもできることがあったら手伝うけど?」などと素直じゃない言い方で、珍しく協力的な姿勢を見せてくる。
「…仮設トイレ5つ…どこで買えると思う…?」
「はあ…?!」
思わず本当に困っている事を漏らすと、キルアを少しイラつかせてしまったようだった。
「いや!真剣真剣!本気で困ってるんだって!」
「マジで意味わかんねえ!ホームセンターとかに売ってるんじゃねえの…?
ハァーーー…なんかどうでもよくなってきたわ…」
呆れた様子でどこかへ去っていったキルア
私は本気なので腑に落ちないが、興味が削がれたならそれはそれでいいか…
「ホームセンターねー…」
またウイングさんの稽古場を借りるようだな…。