【HUNTER×HUNTER】pleats-プリーツ
第12章 12話
こうして無事ポックルさんは私の助言を聞いてくれる事になった。
私も必要以上の情報は彼に話していないし、NGLにさえ行かなければあの最悪の事態は避けれるであろう
「ホントにお前には筒抜けなんだな・・」
「私だって解らない事は沢山ありますよ・・?未来予知とかではないので」
「じゃあ・・オレがこの試験に受かるかどうかも知ってるのか・・?」
「聞かれると思いましたよ・・、でもそれは教えられないです。もしかしたら未来が変わってしまうかも知れないじゃないですか」
「だよ・・な、ハハ・・」
そう肩をすくめて苦笑いをするポックルさんに思わず私も頬笑みを返した。
これで彼が死の運命から逃れられる事になればいいのだが・・
程なくしてポックルさんと私は別れた、一人で考えたい事があるらしい。
しかし三次試験の事を思うと休息は取っておいた方がいいので
よく休んでおくようにとアドバイスし、片腕を上げるだけの返事をする彼の背中を見送った。
ふぅ・・・ なんだか長い一日だったなぁ・・
そうして私はというとレオリオとクラピカが寝ている場所を探し、二人の隣に腰を下して眠りに着いた・・・・。
強面の男共がうじゃうじゃ乗ってる船内で一人で寝るなんてあまりにも不用心だ
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「・・・いっ、おい名前っ!」
「・・・ん」
静かな暗闇から誰かに呼ばれる声が聞こえる。
意識が上昇し、くたびれた身体を動かすと少し関節が痛んだ・・
その痛みで目の覚めた私が、まぶしい中薄眼を開ると・・
「頼むぜ・・!お前が退いてくれないと起きれねえよ!!」
「わっ!レオリオさん!!ごめんなさい・・!」
いつの間にか私はすっかりレオリオさんにもたれかかってしまっていたようだ
私は飛び起きてすぐその場から退けた。
「気持ち良さそうに眠っていたのだから、起こす事もないだろう」
「いやいやお前な、そんな事言ったって流石に置いて行けねえし、抱えて降りるわけにはいかないだろう」
二人の会話を聞いていると、どうやら飛行船は目的地に到着したらしい
第三次試験会場トリックタワーに
130222