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【HUNTER×HUNTER】pleats-プリーツ

第99章 99話


「このトマト、サラダ用ですか?洗ってくし切りにすればいいですか?」

頑張って笑顔を作りながら、なんでもないフリをしてそう言ってみる
席を立って、まな板にトマトを置いた。



「今のあなたがやったの?!」

愕然とした表情で私を見るミトさん
私は「はい」と返事をしつつも顔を見れない…
どうしよう…変な子だって思われたかな…。


「エスパー少女って本当に居たのね…」

「え、エスパー…」


昔テレビで見たことあるわ、凄いのねと言いながら気を使った微笑みを向けてくれるミトさん。

どうぞ、と包丁を渡され、私はサラダ担当になった。


瞬間移動って解りやすく超能力って感じがして、念能力者以外への説明という点では楽かもしれない…。


その後はミトさんと2人で雑談をしながら楽しくお料理をした。
「便利な能力ね~」とか「お家の方は? 」とか「どこに住んでいるの?」とか

色々と困る質問をされたけれど、ゴンの保護者としては当然の疑問だよね。
寧ろちゃんとしている大人と話せていて安心する。

問いには嘘をつかず、うまく答えておいた。
私の本当の家の事、住んでいた場所などをそのままに伝えても、当たり前だがミトさんからしたら知らない土地の話だ。

気軽に元の世界の話をしながら、保護者にはたまに連絡を取りつつ旅をしていると言った。

この時、保護者として頭に浮かんでいたのはウイングさんだけど…


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