【HUNTER×HUNTER】pleats-プリーツ
第97章 97話
「もう大丈夫?」
ゴンが優しく背中を撫でてくれている。
パニック状態でも転送できたのは指輪同士だからなのか
本当に助かって良かった……。
「で、何があったんだよ。」
飛行船の廊下にあるベンチに腰掛けて、しばらくたった。
息も整った私が顔を上げると、キルアがそうせっついてくる…。
やっと落ち着いてきた所なのに、そのせいでまたあの地獄のアフタヌーンティーを鮮明に思い出してしまった。
「い…イルミさんに…」
「は?兄貴?!」
身震いのあと、イルミの名前を出すとキルアが過剰に反応する。
多分私の服装からして、キキョウさん絡みかと思っていたんだろう。
「イルミって、あのギタラクルだったキルアのお兄さんのこと?」
ゴンまで目の色を変えて、声色も低くイルミの名前に反応している。
マズい、えっと誤解を招かない様に
心配させない様に、えっと…
「いや、何もされてないんだけど…」
だから…大丈夫なんだけど…、と続けて言うが
2人とも当然そんな事では引いてくれず、仕方なく一部始終を話すことに…