【HUNTER×HUNTER】pleats-プリーツ
第97章 97話
「はあ?!結婚?!!」
「勝手にそういう流れにされちゃったの…」
何だか口に出して説明すると、あまりにもアホらしくて恥ずかしくなってきた。
この格好だって2人に見られたくなかったし…最悪だ…
「でも、まあ怪我とかなくて良かったね…」
ゴンに気遣われてしまっている
「ていうかおふくろからそんな事されてたのかよ…、服装からして何となく察してたけど
ミルキといい、何であの2人に好かれてんだお前…なんかすげー気の毒になってきた…」
「私にも分からないよ…。着せ替え人形にされるまでは全然いいんだけど
本当の人形にされるのは勘弁ってだけで…、…でもまあ嫌われるよりはいいかな。」
ゲーッと表情を歪ませるキルアに対して、あははと笑って誤魔化せるくらいには落ち着いてきた。
ポロロン ポロロン
ひと段落したところで私の携帯電話が鳴る。
「キルアのお母さんからだっ!お洋服着たまま来ちゃったし、お見合い的なのも反故にしちゃったし!どうしよう…!」
「とりあえず出るしかないだろ!オレも居るし大丈夫だって!」
キルアからの後押しもあり、頑張って電話に出てみる。
携帯を耳に当てると、受話器の耳元から漏れた音を聞こうとしたキルアが頭を寄せてきた。
「はい!もしもし!」
「名前さん?今どちら?」
「あ…えっと今はキルアくんと一緒に飛行船にいます。」
「まあキルと?それじゃあやっぱりキルアがいいのかしら?」
「え…?」
「年齢的にはイルミがちょうどいいと思いましたけれど、あなたの身体を傷つけたのはキルですし…
そうね、道理を通すなら責任をとってお嫁さんにするべきなのはキルなのかもしれないわ…」
「は…?」
「はあ?!」