【HUNTER×HUNTER】pleats-プリーツ
第92章 92話
「いよいよ今日から「発」の修行に入ります」
ウイングさんにより、念の系統についての説明が始まった。
ゴンもキルアもズシも真剣に耳を傾けている。
私が心地の良いウイングさんの声を聞きながら気を抜いていると…
「念の基礎を全て修めたって言うけどさ、こいつ絶はほぼできてねーじゃん」
キルアが唐突に毒を飛ばしてきた、ギクッと肩が揺れる。
めっちゃ嫌なこと言うなー…
「名前さんの場合は、オーラに特性があるため例外です。
勿論できることに越したことはないですが、そのオーラは既に独自の念として構築されているため、発として能力を使用することができているのです。」
「特性?」
キルアは納得できていない様子だが、ウイングさんは後ほど説明しますと区切り
六性図を見せて系統別の念について話し始めた。
「名前さんはこの系統で言う所の特質系に属します。」
「ん?さっき、生まれもった才能と生活の中で磨かれた才能って言ってたけど、どっちもこいつには当てはまらないんじゃね?」
「こいつっていうのやめて欲しいんだけど…!」
キルア今日は結構グサグサくるな…、私が念の修行で先に発を会得しているのがそんなに気に食わないんだろうか
「そうですね、本当に特殊な一例ですが…」
途中で言葉を止め、ウイングさんが私に目をやる
パチッとアイコンタクトを受け取った私は、その続きを自分で話した。
自分にはオーラが二種類あって、使えるのは後天性のオーラのみ
そのオーラは前の術者により既に能力がある程度決まっていて、何かを転送できるのはその力のおかげであること
そして恐らく、その能力者によってこの世界に来たこと、そのせいで精孔が開いたことなどなど…
キルアは「そんなでけえ秘密黙ってやがったのか」と言う様な目線で何故かガンを飛ばしてくる
前にチョロっと話したと思うんだけど…、あの時は私も自分の念についてよくわかっていなかったし許して欲しい。