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【HUNTER×HUNTER】pleats-プリーツ

第88章 88話






ピーーーンポーン
ウイングさんの部屋のチャイムを鳴らす。
ほどなくして扉の向こうから足音が聞こえ、ドアが開いた。


「あ、先ほどはすみませんでした。」

「名前さん、大丈夫でしたか? 」


「はい、お陰様で。ご心配をおかけしてすみませ・・・ックシュ!」

「大丈夫じゃないみたいですね・・・」


「いや全然!こんなの何でもないので、あのー携帯電話を手に入れたので、連絡先を登録しようと思って・・ックシュ!!」

だーーと鼻水が垂れてくる
うわ・・・シャワーの後の火照りかと思ってたけど、これヤバいかも

急に立ち上がったせいか、一気に意識がぼーっとし始めて片足がよろける

「名前さん!熱、ありますよ!」


咄嗟にウイングさんが軽く腕をつかんで支えてくれたが、完全にこれは



「風邪ですね。」





「すみません・・・」


体温計を私に見せつけてくるウイングさんに申し訳なさ過ぎてかけ布団を目深にかぶる
自室のベッドまで付き添ってもらい、体温計を借りてみるとしっかり37.9度・・・


「まったく・・・、仕方ないですね。しばらくは養生してください。
定期的に様子を見に来ますが、何かあればその新しい携帯で連絡してくださいね。」


「はい・・・ありがとうございます。」




面目ないにも程がある・・・なんてアホなんだ私は・・・

それでは、と去っていくウイングさんの背中を見送りながら、とてつもなく寂しい気持ちが込み上げてきた。

どうして風邪をひくと、こんなに心細くなるものなんだろう



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