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【HUNTER×HUNTER】pleats-プリーツ

第88章 88話




ザアアアアアアアアアアアァァァーーーーーーーーーーー


「わ、」


五月雨



ゾルディック家から届いた小包を受け取りに、キルアの居る闘技場まで来ていた時の事だった。

3分以上かかる長いエレベーターを下り、何故か普段よりも混雑している場内からようやく外に出たらこの大雨である。

急に雨が降ってきたからか、場内に駆け込む人が多くて込んでたんだ・・。
納得しつつ、傘を持ってきていない為一度屋根のある場所へ戻った。

大粒の雨が音を立てている。


「困ったな・・・」


キルア達のところに戻るか?
でも、修行するって言ってたし、戻った時に2人が瞑想中だったら悪いしな・・
だからと言って、こんなところでポツンと突っ立てても怖いし



よし



─────────────────────────────




「それでそんなずぶ濡れで帰ってきたんですか?!」


「こめんなさい・・・ックシュ!」



玄関で鉢合わせたウイングさんは、あぁーあぁーあぁ・・とハンカチで顔をぬぐってくれる

ママ・・・



絶対口には出せない事を心で呟いていると、声を聴いたズシが部屋の奥から顔を出した。

靴までぐっしょり濡れてしまった私は、ズシに頼んで私の部屋からバスタオルを取ってもらい
雨水をはらって部屋に帰宅。


流石に念能力で雨を弾くにはまだ早かったか・・・
一度も成功していないのだから、当たり前なんだけれど

あれから大して修行の成果も出ていなかった私は、再び躓いていた。
だからといってちょっと無謀な事をしたなと反省。




ウイングさんとズシにお礼を言い、シャワーを浴びて一息・・
反省しながらも、ピ・・ピ・・と今日受け取った携帯電話を操作していた。

先日ミルキに相談したところ、即刻最新機種が送られてきたのだ。
初期設定やミルキの電話番号ならまだしも、ゼノさんとキキョウさんの連絡先や
おおよそ備えついている機能ではないであろう改造が施されている。


盗聴されてるとか・・・
ありうるな・・・


せっかく頂いた特製携帯だけれど、なるべく早く買い替えよう・・・


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