【HUNTER×HUNTER】pleats-プリーツ
第88章 88話
「あ、起きたっす。」
「丁度良かったですね、おはようございます。」
目を覚ますと外は明るく、すっかり朝になっている。
私は一晩眠ってしまったらしい。
様子を見に来てくれたウイングさんとズシの声に反応して起き上がろうとした。
「・・おはようございます。」
・・・滅茶苦茶に関節が痛い。
知らない間におでこに冷却シートまで貼ってある・・。
「今朝の具合はいかがですか?一応消化に良い物を用意したので、後で食べてくださいね」
そう言われて視線を移すと、入口から一番近いテーブルに食事の乗ったお盆が置かれている。
風邪が伝染ると良くないので、速やかに出ていく2人に遠巻きから会釈した。
なんだか泣けてくる・・・
不甲斐なさと申し訳なさを感じている所に優しくされると・・うぅ・・・っ
声を詰まらせていたら、出汁のいい匂いが漂ってきて私は完全に泣いた。