第86章 86話

数日後



「名前ー！」

「あ、ゴン！」


タッタッタと軽快に走ってくるゴン
相変わらず太陽の様な笑顔を見せてくれて、自然とこちらも笑顔になる

今日はというと、私が彼を呼び出したのだ
理由はキルアの件


「珍しいね、相談事なんて」

「そうだね、ゴンにはあまりこの先の事を話せないからね」

一先ず2人でいつものアイスクリーム屋さんで買い食いをし
人気の少ない階段に腰をかけている

はむはむとアイスを口に運ぶゴンは、私が話し出しやすいようにフランクに接してくれている様だ。


「キルアの事なんだけど、最近どう？」

「どうって、ふつうだよ？」

「そうだよねっ！・・でもゴンも知ってると思うけど、キルアってなんでもないフリするの上手じゃない？・・・だから」

「この前の名前とズシが人質にされたことを、キルアが気にしているかってこと？」

「うん・・・そう」

やっぱりゴンも気が付いているんだ、原作では殺しを辞めれていたけど
私も関わっている事が二乗になって怒りを生んではいないかと、気が気でなかった・・。