第85章 85話

「押忍！！」

爽やかな朝、稽古場にズシの元気な声が響く
ゴン達が揃った所を聞きつけて、私も自分の部屋から稽古場へ急いだ。

ゴンもキルアもいつも通りみたい、良かった・・。


「やあ、昨夜はズシが世話になったね　ありがとう」

「いやいや、んであの後　体は平気？」

「ええ　大丈夫っす！！やっぱり疲れてたんだと思うっす」

ズシには私も襲われていたことは内緒だ

「キルアが助けに行ったんだって？」

「ん？ああ、こいつらと別れた後　部屋に電話があってさ
名前が慌ててズシが倒れたとか言ってるから運ぶの手伝ってやったんだよ」

私が襲われた事はゴンもまだ知らない。
だけどゴンはギドからの電話を受けているだろうし、様子からして納得してないみたいだ。
心配そうにこちらを見つめてくる


その後キルアが凝を会得し、ウイングさんから対戦の許可を貰うと
ゴンの顔はみるみる険しくなっていった。

流石にバレたか・・・