【HUNTER×HUNTER】pleats-プリーツ
第80章 80話
「お帰りなさい」
「ただいま、もどりました。」
たった1往復しただけなのに、もうテレポートに慣れてしまっていた。
転送にかかる負担は無いに等しい
オーラを消費すると言っても、群青のオーラの母数が計り知れない為
精神面が安定していれば、今こうしてウイングさんの稽古場に立っているように
速やかで歩くような移動ができる。
これも群青の念の力だからなのだろうか・・
「スゴイっす!!!!!」
ウイングさんと向かい合って、お互い感慨深く修行の成果を実感していると
横から興奮気味・・というか、すっかりテンションの上がったズシが
私の両手を取って激しく振り回した。
キルアはまだゼノさんと携帯で何か話している様だ。
「名前さん!これでもう世界中いつでもどこにでも行けちゃうんすね!!
魔法使いみたいっす!!」
「いやいや、そういうわけでも無いよ」
「ズシ」
ウイングさんは大げさに喜ぶ彼を宥めると
今回の件について話し出した。
「これで一旦区切りがつきましたね。ここまで本当によく頑張りました。
この実験で、指輪同士だけでなく、神字同士での転送が可能になりました。
指輪と神字、転送先にどちらを鍵にしているのかによるスピードや難易度の違いは
これから自身で分析してみてください。」
多分、一番能力が発揮できて力が強いのは指輪だ、その次に神字
どれだけ時間をかけて書いた物なのかにもよると思うけど
この組み合わせは現段階でかなり安定している・・ベースになりそうだ。
「明日からは鍵に頼らない修行をしていきましょう
自身か物体移動であればそこまで困難で無いと思います。」
「はい、よろしくお願いします!」
私の念修行も、ようやく軌道に乗り始めていた。