【HUNTER×HUNTER】pleats-プリーツ
第79章 79話
ぷるるるるる
ぷるるるるる
タイミングを計ったかのように内線が鳴った。
無意識に時計に目をやると、時刻は12時
その事である程度電話口の相手を察し、私は受話器を取った。
「お疲れ様です。」
「準備はいいか」
突然私を放り出して、それだけか・・
「はい、さっき出来上がりました。」
ゼノさんの淡々とした喋りに臆することなく返事をする。
だって「頑張った」なんて言葉、ハナから言うはずないって解ってるから。
ウイングさんと違って、ゼノさんは谷底に突き落とすタイプだ。
「こちらもキルと電話で繋がっておる。この電話を切ったらすぐに始めろ」
何の説明もないけれど、ゼノさんのやらせたかった事は合っていたみたい。
まあ本当にそのまんま「神字を書け」と言われた通りにしただけなんだけど・・。
普通は閉じ込められたら混乱するよね
「ありがとうございます、解りました。」と言い残し、私は受話器を置いて位置に着いた。
20160729