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【HUNTER×HUNTER】pleats-プリーツ

第76章 76話





「で、私になんて連絡が来たの?」


「ああ、忘れてた。」



あの後、散々っぱらオシャレボーイキルアくんのお買い物に付き合わされたゴンと私は
ようやく闘技場の個室へと戻ってきていた。

手紙か何かで知らせが来たのかと思ったら、どうやら電話で連絡が来たらしい・・。


「お前が送った荷物と指輪が届いたらしくてさ、明日の正午に戻ってこいって」

「ああ、届いたんだ。それはよかっ・・・て、待って?明日の12時にどこに戻れって・・?」

「実家の稽古場だよ。だから俺もすぐお前に電話したんだけど、どう考えても無理だろ?丸一日以上かかるぜ?」


キルアの言う通り、今からどう頑張ってもククルーマウンテンに着くのは明後日になってしまうだろう・・
と・・一瞬驚いてしまったが、もしかして・・


「でもお前、もう自分が転送できるレベルにまで能力出来てきてるんだろ?」

顎に手を当て、黙り込んで考えていると、キルアがカフェでの私の話を持ち出した。
つまりはそういうことだ・・。

この話の本筋に気がついてしまった私の額からは、どっと汗が出始めていた


「・・っで・・でも・・まだ物しか動かした事ないし・・」

「んなもん、ある程度いろんなもの送ってみてできそうだったら転送してみれば良いじゃん。
明日はオレも見に行くわ。ケイタイで実家とつなげてさ、そしたら向こうの状況もわかるしいいだろ」


なんだか急にすごい話になってきてしまった・・。

ど、どう、どうしよう・・
とてもじゃないけど自分が映画みたいにテレポーテーションしちゃうとか
か、か、考えられない・・。

想像もできない・・


ぐるぐると目を回してパニックになっている私の後ろでキルアがゴンを誘っていたみたいだけど・・
念を見るのは誓いの糸の約束に引っかかるかもしれないからとゴンは断っていた。


急いで帰宅し、ウイングさんに訳を説明して急ピッチで床の神字を仕上げる
これができないとククルーマウンテンからここに戻る方に苦労する事になるから

キルアは転送すればいいとしか思っていないから、今日の買い物に付き合わせたのだろうけど・・
結局大変な目にあう事になってしまったのだった・・。




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