• テキストサイズ

【HUNTER×HUNTER】pleats-プリーツ

第72章 72話





「大丈夫?そんなに緊張しなくてもいいのに。ここじゃあなんだから控室に行こうか」

キルアはいったいカストロさんに
どう私の話をしたんだ・・!!
ファンってなに!!

「いえ!お話ししたい事があっただけなので、大丈夫です!!お気遣いなく!すぐ済みますから」

挙動不審気味な私に微笑みながら、彼は余裕の表情で「どんな激励かな?」と小首を傾げる
この後一体自分がどんな運命を辿る事になるのか、彼は全く知らない・・


「ひとつだけ、約束して欲しい事があるんです。
不躾なお話なのですが・・・、今日のヒソカ戦・・もし負けたら
今後ヒソカとは戦わない事を、どうか私に約束してください。」


私には考えがあった。


闘技場に来て数ヶ月、培ってきた念

それを今まさに使う時が来たのだ……

だから、後はカストロさんに悟らせるだけ





「なんだ・・そんな事を心配していたのかい
大丈夫、ボクは負けないから安心して試合を楽しんでね。」

くすっと笑いながら優しい声色で私の発言をいなす・・
予想していた反応に焦りを感じながらも、私は更に続けた。


「・・負けないなら、約束しても問題ありませんよね」


真っ直ぐにカストロさんを見つめる・・


緩んだ口の端が線になり
カストロさんも真剣な眼差しで私の事を見てくれた・・。



「・・・ぁ、ああ。
・・いいよ約束しよう、ファンの期待には答えてみせるよ」


これでいい。これで大丈夫だよね
1ファンとしての言葉でもいい、想う人の言葉として受け取ってくれているはず。





後は私が頑張るだけ、貴方の為にやってみせる

本当の意味での戦いはここからだ。



/ 450ページ  
スマホ、携帯も対応しています
当サイトの夢小説は、お手元のスマートフォンや携帯電話でも読むことが可能です。
アドレスはそのまま

http://dream-novel.jp

スマホ、携帯も対応しています!QRコード

©dream-novel.jp