【HUNTER×HUNTER】pleats-プリーツ
第70章 70話
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昨晩の一件からすると翌日の今日
話通りならばゴンVSギド戦があるはずだ。
ズシの試合で闘技場へゆくウイングさんと共に
私はもうすぐ始まるであろうギド戦の当日チケットを買った。
「一緒についてきた理由はこれですか・・。
やれやれ、ゴン君も困ったコだ」
「”も”ってなんですか〜。知らせておいたほうが良かったですか?」
「まあそうは言っても、止められたわけでもありませんけどね。」
私のチケットを覗き込み、ゴンの対戦を知ったウイングさんは呆れた様子だ
「私はズシを待つので後で落合いましょう。」
待ち合わせ場所を決めた私は、早速ゴン戦に備えて飲み物を購入し会場へ向かった。
ひとり闘技場内で行動するのにも、もう慣れたものだ。
「おい」
「あ、キルア」
トコトコと自分の座席へ向かっていると、ドクダミジュースを持ったキルアが遠くから私を呼んだ。
「お前もゴンの試合見に来たのか?」
「そうだよー、あとギャンブルスイッチ」
「そんなのんきに構えてるって事はこの試合、あんま心配なさそうだな」
「いやー・・・うー・・ん」
私の言動で先を見透かす癖やめてほしい
ギド戦でボッコボコにされるのは勿論知っているけれど
私にできる事なんて煮干しを買っておく事くらいだし・・
この戦いはゴンの今後の為でもあるんだ。
「座席どこ?一緒に見よう」
特にはっきりした答えをもらえなかったキルアはまた不機嫌そうにするけれど
私は強引に腕を引いて会場へと向かった。
しばらく会場で雑談をしていると、ゴンの試合が始まった。
私の目的は勿論ギャンブルスイッチにもあるが、それよりもあらゆる戦闘への慣れだ
勿論私が試合に出るわけではないけれど、いろんな人の念を目前にする事で得られる何かがあるかもしれない。
教えられていないけれど、凝・・してみようかな・・。