【HUNTER×HUNTER】pleats-プリーツ
第70章 70話
ゴンとキルアが纏を会得する一部始終を目にしていたが・・
「流石」
この一言しか出てこなかった。
物語を読んでいる間は、その流れで当たり前にゴン達が並外れた人種という事を理解して見ていたから
目の前で見てみて、自分で体感してみて解る・・・。
この2人がどれだけ異質なのか
「これから今度は、敵意をもって君達に念を飛ばします。
さっきまでの君達なら、今この場にいるだけでつらかったはず」
「・・・・ああ、あんたの”極寒の中裸で”って例えた意味がよくわかった」
なっ・・・あ・・・
ちょ・・ちょっと待ってこれは・・
「・・・っ、ウイングさん・・それ私にはまだ・・」
ウイングさんが念を飛ばした瞬間
身の毛もよだつような悪寒の中
私は急に襲いかかった初めての感覚に膝をつき、腰を抜かしてしまった・・・・。
その間抜けな姿のせいでせっかくのシリアスな雰囲気が台無しだ。
大切な話を邪魔してごめんなさい・・。
キルアの強張った表情も呆れたように緩んだから、良しとして・・。
「ったくなにやってんだよ・・」
はーとため息をつきながら私の腕を持ち上げて立たせてくれるキルア
よろめいたのをゴンが受け止めてくれた。
「あ・・わたし攻撃的な念をくらうの初めてで・・、ごめん2人共・・」
えへへと冷や汗をかきながらウイングさんにも軽く頭をさげると
彼も少し申し訳なさそうに両手を合わせて見せた。
その後、2人は無事
200階クラスでの登録を完了させた。