第69章 69話

稽古場へ到着し本当の念について話を聞く2人

ウイングさんから話を聞くにつれてキルアの苛立ちが増していくのが、後ろに立つ私からよく見えた。


「誰もが使えるって事は、アイツはもう知ってたのかよ。
変だと思ってたんだ、急にメガネ兄さんの 所に入り浸るようになって、様子もおかしいしよ」


「ええ、彼女もまた能力者の道を歩み始めたばかりです。
ちなみにズシはゆっくり起こしました。
彼はのみこみが早く、努力を惜しまなかったのですごいスピードで纏をマスターしました。
約半年です。」

「はあ！？ちょっと待てよ！コイツも念使えんだろ？！ここに来てまだ数週間しか経ってねーのになんで」

「いえ、彼女は私のもとに来る前から纏をマスターしていましたよ」

詰まるような驚きの声と共にバッと私を見る2人

「いっ・・、いや、あの実はキルアのおじいちゃんから
ゴンがキルアを連れ戻す間に・・少しだけ教えてもらってて・・。」

「じーちゃんから！？」

更に驚いたように声を上げるキルア


「な、おまっ・・・・・！
・・・・聞きてー事は山ほどあるけど、それでも計算合わねーな
コイツの肉体的能力がズシにまさってるとも思えねーし、コイツにできるなら俺らでも今日中にできるんじゃないのか」


「それがムリヤリ起こす方法です。」

「それなら間に合うんだな？」

「君達次第ですよ
時間内にオーラを体に止めるコツを会得できるかどうか
そこにかかっているわけですからね」


その話を聞いて、ゴンもキルアもやる気満々といった表情だ・・

少しの説明のあと・・ウイングさんの手によって、ついにゴンとキルアは念に目覚めた。






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