【HUNTER×HUNTER】pleats-プリーツ
第69章 69話
「それでは最後に、本番です。
箱の中の指輪を出してみましょう。同じ外見のものを転送できるかのテストです。」
「やってみます・・。」
この数週間、ウイングさんは私のオーラを見定めていたらしい。
群青のオーラの性質
わたし自信のオーラで会得しておかなければいけない業
今の私に本当に必要な力
そして、ウイングさんと共に、導き出した答えがこれだ。
「・・!」
「おめでとう、それがもう片方の対の指輪ですね」
私の掌に輝くのは2つの指輪・・
「全く同じ指輪が2つ・・?」
「その指輪が対になっている理由はもう解りましたね」
手もとの箱を振ってみるともうそこからは石の転がる音しかしなかった・・。
成功したんだ。
「イメージできる同じものだから・・ですか」
「そう、それにその指輪はお互いが引き合う用に作られている。
次の工程は神字です、まずは群青の念を探り、君自身が自由に操れるようにする事が先決でしょう。」
やはりそうだ、私のオーラはまるで使い物にならない
ウイングさんは私の気持ちを察して、どうにか自分自身のオーラでの能力開花を試みてくれたみたいだけど・・・
ゼノさんに言われた通り、こちらのオーラではまだ纏も危うい・・、圧倒的に力不足だ。
「明日からは神字について教えましょう」
ウイングさんの考えを察し、私はその結果を受け入れる事にした。
これからゴン達と行動するにあたって足手まといにはなれないし
ヨークシンへ行く頃には今までより危ない場面もたくさんあるだろう。
私がこの世界に来た目的を見つけるには、群青の念に頼る他ないのだ。