【HUNTER×HUNTER】pleats-プリーツ
第68章 68話
「あ、それは私も考えました。
えっと、外部からの接触を条件に、オートで瞬間移動する能力です。
私の意思とは関係なく自動的に移動とかしたいんですけど・・・、そういうのってできますか・・?」
「なるほど・・難しくはないでしょうけれど・・、その条件は能力もかなり制限されますね
まず、主軸が能力者のこの念は能力者が直接的に関わらなければ使えない。それと、移動させるには念じる必要がある為、自動化に成功したとしても『自分の居る空間の視界内』数メートルが限界になるかと思います。」
「・・つ・・つまり、その範囲や限界を広げるには『制約と誓約』が必要になって来るんですね・・」
「・・さすが、良くご存じですね。」
「オートにすると遠くへ行けないし自分以外には使えない・・か・・・、うーん・・。」
「『外部からの接触』というのをどのレベルで察知するかも問題ですね
悪意のあるオーラなどの条件付けなら可能ですが、思想や行動からその先を読む能力になると更に難しい
先ほど私が行ったように『実際に触れた瞬間』に『悪意のあるオーラや接触』をオートで察知して能力を発動する、いわば『センサー』式にするのが丁度いいかと思いますよ。制約はあまり重過ぎるとよくありませんので。」
「センサー・・なるほど・・」
「まあ、とりわけ今考えなければいけない事でもないので
その辺は沢山悩むといいですよ。今はまず、その能力の精度を上げていきましょう。」
「はい、お願いします。」
私は話すのに夢中になって手を付けなかったマグを温め直し部屋に戻った。
明日から比較的得意な念操作の修行だ・・
暗い室内は町明りだけが差し込み、それが例の指輪に反射している。
見つめながらベットに倒れ込み、考え事をしているうちに、私は眠ってしまった。
・・・・・・