【HUNTER×HUNTER】pleats-プリーツ
第68章 68話
「まずは今までの情報と現状をまとめます。
名前さん、貴女の身体には今2つのオーラが宿っていますね。
1つが先天性のオーラ、もう一つが後天性のオーラ。
先天性の方は貴女自身が元々持っている生命エネルギーですが
後天性のオーラは何かから受けた念によって貴女の身体に移ったオーラ・・・
本来1個体の中には1種類の生命エネルギーしか担えない物ですが、何かが起き事実君の中にそのオーラが存在している・・。
そしてそのオーラの特性として、物質移動の能力が備わっていると・・。」
「・・はい、そうです
ゼノさんからは、その特性はもう変えられないと言われてしまいました・・
それはウイングさんから見てもそう思われますか・・?」
「そうですね・・
残念ながらそのオーラの能力は既に出来上がっている状態です。
言うなれば良くなめされた革のようなもの・・
君にでも容易く念が扱えた所から見ると、元の能力者がどれだけの使い手だったかが解ります。
それに・・」
「・・・それに・・?」
「いえ・・、なんでもありません。
水見式の用意をしましたのでとりあえず練を見せてください。」
「・・わかりました。」
一瞬険しい顔を見せたウイングさん、今の意味ありげな発言はいったい何なのだろうか・・
私は言われたとおり練を行ってみせた。
「上手にもう一つの念の方を引き出せるようになってきましたね。
しかし、私も多くの水見式を見てきましたが・・、葉が移動するとは・・珍しい・・」
「そうなんですか?」
「特質系自体希少なものですから、中々ない能力ですよ
そんなに落ち込まないでください。」
「でも戦闘には不向きですよね・・。」
「ええ、確かに、何かを攻撃したり破壊したりするのには向いていないでしょう・・
しかし名前さん、人には役割というものがあるのですよ。戦闘において大切な事は攻撃だけじゃない
誰かを助けたり、アシストにまわるのであれば、この能力は素晴らしく使いがってのいいものです。」
「アシスト?」
「そうです、それだけでなく自分自身を守る時においてもこの能力は有効に働くでしょう。
例えば、敵に攻撃される瞬間にテレポーテーションができるとしたら、それを回避する事が出来る。」