【HUNTER×HUNTER】pleats-プリーツ
第64章 64話
「おかえり!遅かったねー、何の話だったの?」
「ただいま・・いや・・えっとその・・、なんかウイングさんが私の事心配してくれてて
同じ宿の隣部屋が空いてるからどうかって・・言ってくれて・・」
「そうなんだ、どうするの?オレは名前と同じ部屋でも迷惑とかじゃないけど・・」
ゴンにどうしていたかを聞かれ、焦って言い訳をしたわけではない
実はこの話は本当だ。
昼間はズシの指導も入る上に
私には常に時間がない
使える時間は全て修行にあてる必要があるので、隣に部屋をとる事にしたのだ。
このままゴンと同じ部屋だと申し訳ない気持ちもあるし
正直一人部屋の方が気が楽だ、色々な意味で。
何か困った事があってもウイングさんがすぐ隣に居るとなれば私も安心だし
「うん、そうするって答えた。私もゴンと同じ部屋が嫌な訳じゃないよ」
「そっか、じゃあ寂しくなるね」
「そんなことないよ!闘技場は極力行くから顔出すね!
えっと、そう言えばキルアは・・なんか変わった様子なかった?」
「キルア?どうして?別にいつも通りだけど」
「ああ!それならいいの!変な事聞いてごめん」
よかった、キルア元に戻ったんだ。
「まだオレ達に言えない事沢山あるんだね、なんだか名前大変そう」
「え・・・?」
安心して寝る支度を整えていると、少し寂しげにゴンがそう呟いた。
その発言に私も手が止まる
「よくわかんないけど、オレ応援してるね!ムリしないで」
「あっ・・う・・ウン・・うん!頑張るね~!」
察しの良すぎたゴンの言葉に度肝を抜かれてどもってしまった。
あと数週間で色々説明できるようになるけど・・、ゴンより問題はキルアだなぁ~・・
140116