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【HUNTER×HUNTER】pleats-プリーツ

第64章 64話



闘技場を出て少し歩き、繁華街を過ぎた頃
ウイングさんの道場兼滞在場所である宿舎が見えてきた。

少し薄暗い階段を上ると外見の印象とは異なり、中は広めの作りになっている・・。




「さて・・・」



居間へ案内され、私は窓際の椅子に座らされた
ズシはと言うと別室へ行かされてしまったようだ・・、夜の分の修行メニューでもこなしてるのだろうか・・。



「わざわざ来ていただいてすみません。周りに話を聞かれる場所ではまずいと思いまして・・・」

「あ・・、そうですね・・、私は気にしてないので大丈夫ですよ。」


恐らくニュアンス的に、日も暮れた時間に男性宅へ招待するのは・・・と気を使ってくださったんだろう・・。
私が気さくに答えるとウイングさんは「そうですか・・」と安心したように息をついた。



「君の事はネテロ会長から伺いました。まずは先日の失言について謝罪させてください
勘違いしてしまってすみませんでした。」

「そんな・・!いや、あの、勘違いされる様な言動をした私にも問題はあったので・・!」

「いえいえ、一目見た時から君のオーラに気づいていたのだから
もう少しよく考え、話を聞くべきだったのです・・・。」


申し訳なさそうに俯くウイングさん、一体どこまで私の事情を知っているのかと問うと
別世界から来た事も念修行の進行具合も、全て筒抜けていた。

他言無用と言ってもウイングさんには話すつもりだったし特にさし障りはないのだが
その辺まで理解した上で先手を打っているのだとしたらネテロさんはやっぱり凄いというか・・恐ろしいというか・・・




「君は、今後どうしていくつもりなんですか?」


「え・・・・?あ・・・えっと・・・」


言葉に詰まる私に、ウイングさんは諭すように続ける

「これは私からの意見ですが・・・聞いてください。

もし迷いがあるのなら・・、引き返すべきです。

念というのは時間をかければ誰もが身につける事のできる能力ですが・・・
常人に比べ体力面でも劣るであろう君には、特に時間が必要となるでしょう。
話に聞いている『群青色のオーラ』というものがどの程度のものなのか・・それにもよりますが・・・。
個人的に・・君には勧めたくない・・・、念の世界は知るだけでも十分危険だ・・。」

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