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【HUNTER×HUNTER】pleats-プリーツ

第62章 62話



「きるあ!」

「隠されると余計気になんだよなー・・、どれどれ」

「だめだって!も・・、かえして・・!」

「全然ダメ、捕まえられるとでも思ってんの?」

「もーー!ふざけないでよ・・!」

バッ!

ザッ!!

ドチャ!!

必ず、あと少しで掴めるって所で私をからかうように身を引き避ける
ただでさえ狭いワンルームでそんな事をしていれば部屋はぐちゃぐちゃになるわけで・・

「キルアいい加減にしてっ」
それも、これもが重なり私は少しむきになってしまった・・

「わっ!バカ!そっち引っ張ったら・・!!」

「いっ・・きゃ!」


かなり無理な体制のまま、キルアの乗っていたベットのシーツを引っ張り
お互いシーツに巻き込まれてベットに倒れ込んでしまったのだ・・




「っ・・た・・、キル・・!」

「・・・・・」


衝撃から片目を開きキルアに一言言ってやろうと前を見ると
目の前には目を見開いて驚いたようにこちらを見つめるキルアが居て思わず私も黙った

シーツの中はすこし薄暗く、清潔な香りとキルアの匂いがして・・



私の心臓は跳ね上がる






「・・ぁ、キルア・・・ご・・ごめんね」



緊張し始めた私の身体は、頭は、突然の窮地に混乱していた。
この場から、この状態から抜け出したい、助かりたいが為に意味もなく謝罪の言葉を口にする

なんで謝ったのか自分でもよく解らない。



「・・・」

数秒が経ち・・、薄暗さに目の慣れた私は返事をしないキルアの顔が真っ赤になってる事に気付いた


「え・・あ・・・ちょっと、重いよキルア。あははは暴れすぎちゃったね・・」

笑ってごまかす
大鉄板だ

しかしキルアは私がそう喋り始めると下を向き、急に顔色を変えると
眉を寄せながら目を伏せて私達に被っていたシーツを取り払った・・

「ごめん・・」

また意味もなく謝る、とにかくどうにかいつもみたいな空気に戻りたくて、でも方法が解らなくてただ謝った
自分でもおかしいって解ってても、言わずには居られなかった。

上体を起こしながら、目を合わせてくれないキルアの顔を伺う
肘で身体を起き上がらせようとしたその時、私は急に肩を掴まれベットに押し付けられた。





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