【HUNTER×HUNTER】pleats-プリーツ
第59章 59話
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「名前!大丈夫?」
「おっせーよ!いま何時だと思ってんだお前!」
抜け殻の様な私は、とぼとぼと待ち合わせの公園に着く
ゴンとキルアとは1時間半前にここで待ち合わせしていたのだ。
「ごめん・・・、ヒソカさんに無理やり食事させられて・・・」
「「ヒソカ?!」」
ああ、そうか2人は200階でヒソカに会うんだっけ・・
「そうなの、私達を追って来たんだって
今日の後半の試合中にたまたま会ってね、お金貸してもらったんだ」
「なんだよそれ!聞いてねえよ!」
私のとぼけた発言にキルアが喰いつく
そりゃ驚くよね、私も読んでて驚いたもんね・・
「このまま階数が上がっていけば、2人とも否が応にも出会う事になってたし
得別教える必要もない事だからなるべく気づかれないようにしてたんだよ・・」
「だけどなお前っ・・・はぁ、まあいいや
これでヒソカを探す手間も省けたし・・・、な?ゴン」
「ヒソカが・・・闘技場に・・」
ゴンは近くにそびえたつ闘技場を見上げながら拳を強く握る
闘志に燃えているのであろうその姿は実に楽しげだった。
「200階で会えるよ、それまで頑張ろうね」
「うん」
「てゆーかお前・・、ヒソカと飯とか・・とんだ罰ゲームだったな・・」
「何もされなかった・・?」
「う・・・うん、おでこと頭にチューされたくらい・・。」
私がそう言った途端、2人は「うわっ・・」と顔を青くさせた
同情の視線までも感じる・・・。
何故かそれからはキルアまで優しく接してくれて、その日泊まるホテルまで鞄を持ってくれた。