【HUNTER×HUNTER】pleats-プリーツ
第57章 57話
「じゃ、オレ等試合あるからまた観客席で待ってろよ」
「ウイングさんも一緒に居てくれるって言うし、大丈夫だよね」
「もう、2人して子供扱いしなくても大丈夫です!」
「ははは、じゃあ3人共頑張って。」
軽く手を振り、試合のある3人と別れる
私が一人になる問題はウイングさんが一緒に居てくれる事になった。
恐らく善意でなんだろうけど・・
「あの、私やっぱりどうにかして元手をつくってきます
町に出れば何かあるだろうし、所持品で売れるものとかあったらお金にしちゃいたいし・・」
なんだか2人きりだと怖い・・
だって明らかにウイングさんは何かに気づいている風だ。
色々詮索される前に少し離れよう
「そうですか、本当に1人で大丈夫ですか?
止めやしませんが、もう日暮れですし遅くならないうちに戻ってきてくださいね。」
「はい、試合が始まるまでには帰ります。」
まるでお母さんの様だ
特に引き留めはされなかったので、私は安心して街へ出て行った。
天空闘技場より街の方が怖くない
マッチョな男の人は少ないし、女の人も多いから
夕暮れ時の街は人があふれていて、これから来る夜に向け賑わい始めていた。
そう言えばこの世界に来て一人で行動するのは初めてかもしれない
ちょと開放的な気分になって、お店が沢山ある通りに足を運ぶ
売ってしまえるものがあればお金にしたい、そんな思いから私は質屋のようなお店を覗いていた・・
そのときだ・・・
「こんにちはお嬢さん、何してるの?」
ああやってしまったと思った。
街には綺麗な女の人なんてわんさか居たから
まさか自分が声をかけられるなんて思っていなかったのだ。
「えっと・・・ごめんなさい、今・・」
そう言いながら振り向き、話しかけてきた人物を見て私は途中で言葉を止めた。
「久しぶりだねえ、元気そうで安心したよ」
ヒソカ!!!!