【HUNTER×HUNTER】pleats-プリーツ
第52章 52話
きょろきょろとどこか逃げれる場所は無いか探していると
イルミが突然ずいっと顔を近づけてきた・・・
「・・キミさあ、何者なの?」
「・・へ?あ、名前っていいます・・。」
顔近い怖い顔近い怖い
「そうじゃなくてさ・・・、まあいいや
何度も言う様だけど、邪魔したら消すからそのつもりで」
そういうと何ともあっけなくイルミは出て行ってくれた。
消すとかいわれちゃったけど・・何だったんだろう
少なくとも私の寿命は間違いなく縮んだ。
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「あ、あの」
「はい、何かご用でしょうか」
「これをカルトさんに渡してもらえませんか」
稽古終わりの廊下
今日はなんとか自力で自室に帰れていた。
途中使用人の方を見つけたので、先日のカルトの扇子を届けてもらおうと呼び止める
少し緊張した面持ちで、使用人の人は「直ぐにお届けいたします」と言ってくれた。
その後
シャワーを浴びて寝る準備をしていると自室のドアが小さく鳴る
勘違いか?と思いながらも扉を開けると、そこにはぽつりとカルトが立っていた。
「・・・これ」
「ああ、よかった。ちゃんと届けられてたんですね。」
「・・・ここ、壊れてたでしょ?治したのキミ?」
「そうですけど・・もしかして余計な事しました・・?」
「・・・・ううん、あ・・・ありがとう。」
少し照れくさそうにそっぽを向いてそう言ったカルト・・
なんとも可愛らしいなんて思ってしまった。
「い、いや・・えっと、こちらこそ助けて頂いてありがとうございました。」
まさかこんな顔をされるとは思っていなかったので、私の方が変に動揺してしまう
「あっ・・あれはお母様が助けに行ってあげなさいと言ったから・・
だから・・その、違うからね。あと、こんなので借りを返したつもりにならないでよ」
カルトらしくもなく、彼はそう捲し立てると足早に去って行ってしまった。
て・・・・照れてた・・・のかな?
疲れきっていた私は、そのままベットに沈む・・
心なしかカルトの様子を見て、私は少し喜ばしい気持ちのまま眠りにつけた・・。
130707