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【HUNTER×HUNTER】pleats-プリーツ

第52章 52話





自室から出て稽古場へ向かう

今日もゼノさんにお世話になるのだ、昨晩の失言は謝罪しなければ。


そう考えながらも、私の気分は限りなく落ち込んでいた・・




『お前は神にでもなったつもりか・・?』






あの言葉が頭に張り付いて離れない









「・・・・・はぁ・・・・。」




ため息を吐きつつ、廊下を憂鬱な気分で進んでいると前方から足音が聞こる・・
私は会釈をしようと顔を上げた。


「い、イルミさん!!」


「・・ふーん、来てたんだ」


足音の人物はなんとイルミだった、突然の事に思わず身体が後ずさる



「おおおお邪魔してます・・!!」

「ちょっと、なんで逃げるの?」

「なんで追ってくるんですか!!」


後ずさりながら、足は踵を返し
私は走り出した。

理由は無いけど逃げなきゃヤバいと思ったからだ
こんな人気の無いところでイルミに出くわせば
逃げる事は比較的妥当な行動だと誰にでも解ってもらえると思う。

「逃げるから追うんだよ、当たり前だろ?」

「・・・!!(意味解んない!!)」


全力で逃げる私に合わせてイルミは追ってくる
私の様子をうかがって楽しんでいるようだ


ガチャガチャ!バンッ!!


自室まで逃げ込んだ私はドアを閉めて一息ついた・・
良かった、なんとか

「自分から袋のネズミになるなんて、変わってるね。」

「っひ・・!」


肩を揺らし驚いた
閉めたばかりの目の前のドアに陰がかかる・・恐る恐る背後を振り向くと
そこにはイルミが扉に手をついて、私を見下ろしていた・・。



「あああああのここっ・・ここ私のへ、へや・・部屋で!」

「何言ってるの?オレの家だけど?」

「はい、そうですっ・・」


どうしよう怖いどうしよう怖い!!

ここは私の部屋で、そこに逃げ込んだけどイルミも入ってきて
それでここ密室で・・・、・・・・・・最悪なんじゃ!!!

「そうだよね?オレが何処に居ようと自由だと思うんだけど?」

「そそそのとおりです・・・」

とにかくこの状態から逃げなくっちゃ
と言っても右は壁だし左はイルミの腕だし・・・


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